HDY / 2011

日本建築学会作品選集2014

都内の静閑な住宅地に建つ独立住宅。必要となる面積の偏りや動線を調整する過程で、平面や断面を引き延ばす、あるいは押しつぶす操作が繰り返し行われた。その結果、床から壁が/壁から床が引き剥がされ、さまざまな方向に穴や隙間が生じた。こうしてできた殻のような空間に、吹き抜けや掘り込まれた階段室、玄関など、視覚的に陰になるところから光が差込み、ねじれた面に沿って内部空間を浮かび上がらせている。